* Numero Uno

独立したマネジメントとして発足したレーベルであるが1974年にRCA傘下となる。
Formula 3 / Dies Irae 1970 Toni Cicco、Alberto Radius、Gabriele Lorenziの3人で構成されたトレのデビューアルバム。いきなり怒濤の音圧で始まるタイトル曲はグレゴリオ聖歌を基にしたもの。ラディウスのギターがサイケでヘビー。トニー・チッコのボーカルがみずみずしい一方で、ドラムスが怒濤のドラム。ガブリエレもオルガンをドハードに演奏している。とにかく若いエネルギーが大爆発。プロデュースはバッティスティ。
Formula 3 / Formula 3 1971 2nd。基本的には前作の延長。オルガンなど落ち着いてきたし、ドラムスも録音ということがわかった感じに演奏されている。
Premiata Forneria Marconi / Storia Di Un Minuto 1972 デビューアルバムでいきなりイタリアンロックの金字塔的傑作。セレブレイション、甦った世界の原曲収録。変形ジャケットが扱いにくい。
Lucio Battisti / Umanamente Uomo : Il Sogno 1972 5th。Formula3の3枚目の夢のまた夢の原曲(il sogno)入り。L.Battisti(vo, g), Tony Cicco (ds), Dario Baldan (org,pf), Angelo Salvador (b), Eugenio Guarraia (g), Massimo Luca (g)の他、Mario Lavezziなんかも参加。
Formula 3 / Sognando e Resognando 1972 3枚目。ハード・サイケなポップ路線からプログレ路線へ変化した。タイトル曲を含む3曲が組曲形式。やりたいことはわかるが、、、全4曲中、2曲のバッティスティの曲が感動的。若いプログレ魂の意欲が伝わる。
Alberto Radius / Radius 1972 ソロ第一弾。5曲目"AREA"は、まさにAREAがバックアップ。D'Aquino Alfredo (vln)、Leandro Gaetano(sax)、Demetrio Stratos (vo,org,pf)、Vincenzo Tempera (pf)、Jan Dzivas (b)、Walter Bravi (g)、Giulio Capiozzo (Dr)、Gianni Dall'aglio(dr)、Tony Cicco (ds)、Johnny Lambizzi (g)、Alberto Radius (vo,g), Alberto Valli (g)他
Oscar Prudente / Un Essere Umano 1973 Umberto Tozzi (g)、Claudio Pascoli (sax)らがバックを固める歌のアルバム。Battistiとも近しいようで、楽曲の作り、サウンドも、同時代のBattistiのアルバムに近いものがある。魅力的なアルバムではある。
Premiata Forneria Marconi / Per Un Amico 1972 2nd。本作も一家に1枚あるべき大傑作。マンティコアから世界デビューした盤である幻の映像の原曲はほとんどがこのアルバムから。
Lucio Battisti / Il Mio Canto Libero 1972 6th。Formura 3, Voloのメンバーがバックアップ。トニー・チッコのドラム音などのおかげで、トレの3枚目がポップになったような演奏をバックに、ときどきオーケストラなども導入しつつ、バッティスティが歌っている。素晴らしいアルバム。
Formula 3 / La Grande Casa 1973 4枚目で最終作で大成長。プログレの大傑作。1曲目のrapsodia di radiusからノックアウト。感動的なイタリアの歌と、プログレ然とした演奏の見事な融合。
Acqua Fragile / (same) 1973 Chocolate KingsでPFMに引き抜かれたボーカリスト、ベルナルド・ランゼッティが在籍していたバンドの1枚目。ジェントル・ジャイアントなどの影響が見られる。歌は英語。
Lucio Battisti / Il Nostro Caro Angelo 1973 7th。スリーブデザインのごとくアフリカンなリズムも意欲的に取り込んだ本作でも、Voloのメンバーなどがバックアップ。タイトル曲は名曲だし、ラストのQuesto Inferno Rosaは7分近い重厚な大作で演奏も含めてひたすら感動。
Premiata Forneria Marconi / Photos Of Ghosts 1973 cf -> Manticore
Premiata Forneria Marconi / L'isola Di Niente 1974 緑ジャケはイタリア語盤。甦った世界(Impressioni di settembreの英語版)は、青ジャケのマンティコア盤のみ収録。このアルバムから、AREAのバトリック・シバスが参加。シバスの参加で音がタイトになってきた。Four Holes in the Groundなど代表曲収録。
Il Volo / Il Volo 1974 トレ解散後、ラディウス、ロレンツィは、Gigantiのterra in boccaを作曲したベンチェ・テンペラ、元カマレオンティのラベッツィ、そして、ジャンニ・ダラリオ、ボブ・カレロとともに2キーボード、2ギターのスーパーグループを結成。トレの4作目的な歌に、名前のとおり飛翔するような演奏が加わった音楽。大傑作。
Premiata Forneria Marconi / The World Became The World 1974 cf -> Manticore
Oscar Prudente / Infinite Fortune 1974 L.Battistiとも親交が深い様で、『IL SOGNO』にも参加したことのあるSSW。DELIRIUMのIvano Fossatiの協力を得て本作品を発表。思い入れたっぷりのメロディをダイナミックな演奏をバックに明るく歌う名作。
Lucio Battisti / Anima Latina 1974 8th。かならずしも、voloのメンバーが入っているのではないらしいが、voloをバックに、バッティスティが歌い上げているようなサウンド。ラテンの熱い息吹を、しゃがれたバッティスティ師匠の歌声で聴くことのできる、プログレ的傑作アルバム。
Premiata Forneria Marconi / Live In USA 1974 cf -> Manticore Manticore盤は"Cook"
Toni Esposito / Rosso Napoletano 1974 Alan Sorrentiの初期作品、Opus Avantraの『INTROSPEZIONE』(1974)等や、Battistiの『ANIMA LATINA』にも参加している売れっ子パーカッショニストのEspoositoのNumero Unoからの最初のリリース。穏やかな地中海沿いの森の中を彷徨っているような印象を受けるアルバム。Toni Esposito(ds,perc), Paul Buckmaster(key), Edoardo Bennato(vo), Gigi De Rienzo(g), Robert Fix (sax), Mark Harris (e-pf)。
Il Volo / Essere o Non Essere 1975 voloのセカンドで、最終作。前作よりも演奏を重視したアルバムとなっており、歌の入っているのは1曲だけ。飛翔感満載の大傑作。
Gino D'eliso / Il Mare 1975 単なる歌ものとして片づけてはいけない。心に響くプログレ系歌ものアルバム。傑作。
Premiata Forneria Marconi / Chocolate Kings 1975 cf -> Manticore
Lucio Battisti / La Batteria, Il Contrabbasso, Eccetera 1976 前作までのラテン、アフリカンなリズムなどを取り入れたある意味チャレンジングなアプローチから、若干ポップな歌に戻った感のあるアルバム。演奏のサウンドは前作までの傾向は引き継いでいる。
Toni Esposito / Processione Sul Mare 1976 前作より地中海的でジャズロックの輪郭がはっきりした素敵なアルバム。
Ivan Graziani / Ballata Per 4 Stagioni 1976 L.Battisitの『LA BATTERIA…』でギターを弾いていた、優しげで少し高い声質のロック系SSWのNumero Unoからの第一弾(2nd Album)。ジャケットは暗い感じを受けるが、内容はなかなか美しくバライエティに飛んだ楽曲が多く、アルバム全体として変化に富んだ優れた楽曲多いプログレ風の好盤。Claudio Pascoli (sax,fl), Claudio Maioli (key), Hugh Bullen (b), Walter Calloni (ds), Lucio Fabbri (vln), Gigi Mucciolo (trombone), Gianni Bogliano (trombone), Ivan Graziani (vo,g)。
Ivan Graziani / I Lupi 1977 3rd。本も、Grazianiのアコギが印象的な前作と傾向のアップテンポの格好良い曲、ドラマチックな曲など多様な曲が収録されている名作。Walter Calloni (ds), Derec Wilson (dr), Hugh Bullen (b), Claudio Majoli (e-pf), GIno D'Eliso (celeste), Antonella Venditti (key), Gaio Chiocchio (Moog), Ivan Graziani (vo,g), Piero Montanari (b)
Lucio Battisti / Io Tu Noi Tutti 1977 ハリウッドで録音しており、バックを固めるミュージシャンも英米系。演奏はインターナショナルなもの。その上で、相変わらずのバッティスティ節の歌が展開されるが、やはりあか抜けてきたのは歴然としてわかる。素晴らしい作品であることには変わりない。
Ivan Graziani / Pigro 1978 タイトなポップロック。豚ジャケが前作までと傾向が少し変わったことをを印象づける。
Lucio Battisti / Una Donna Per Amico 1978 11th。ジャケが表すように、完全にインターナショナルかつオシャレになってしまった。1曲目のPrendila cosiがとてもよく、その印象が強いので、そう感じるのかもしれない。名作。
Ivan Graziani / Agnese Dolce Agnese 1978 前作と同傾向のポップなアルバム。
Lucio Battisti / Una Giornata Uggisa 1980 12th。前作よりも、さらに洗練され、というか、バッティスティのアルバムにしては洗練されすぎたアルバム。
Premiata Forneria Marconi / Suonare Suonare 1980 80年発表のアルバム。ルーチョ・ファブリがvlnで参加。プログレサウンドも、地中海民族風音楽も後退。でも、bianco e neroなど、感動を呼ぶ曲は入ってます。CDは、旧規格のものも、紙ジャケリマスターも、Topolinoの音程がかなり変になっている。フランコ・ムシーダの歌が良いのでこれも好きな曲なのだけれど残念。おそらくマスターテープに起因する問題。レコードで聴くしかない。
Premiata Forneria Marconi / Come Ti Va' In Cima Alla Citta' 1981 81年発表のアルバム。とうとう、フラビオ・プレモリ(key)も去った。このためファブリがkeyを兼任。ハード・ポップ。
Premiata Forneria Marconi / Performance 1981 81年発表のcome ti va時代のライブ。セレブレイション等昔の曲も大幅アレンジ。
Lucio Battisti / E Gia 1982 フェアライト的なディジタル・キーボードとドラム・マシンをバックの上にいつものバッティスティの歌声がのる。軽快で明るい音楽となっている。
Premiata Forneria Marconi / PFM? PFM! 1984 フランツ・ディ・チョッチョはdrはやってない。voに専念。ウォルター・カローニがdsで参加。PFMと思わなければ、いいポップ・ロック曲が入っている。要するに、タイトルはpfm?だけでやめておけば(わざわざpfmだよ!と言わなければ)よかったアルバム。
Lucio Battisti / Don Giovanni 1986 14th。もはや、昔のようなカンタウトーレ色のアルバムではない。エレクトロニクス、打ち込みを伴奏に淡々と歌う。でも、音楽としてのすばらしさは全く失われていない、というか、ますます研ぎ澄まされている!
Lucio Battisti / L'apparenza 1988 15th。バッティスティ師匠のエレポップ。しかし、打ち込みバックに師匠が歌い出すと、やはりバッティスティ以外の何者でもない。メロディもなかなかよい。
Formula 3 / 1990 1990 Toni Cicco(vo,ds),Alberto Radius (vo,g), Gabriele Lorenzi (Hammond)の3人がきっちり揃っての再結成(復活)。70年代の4枚のアルバム、シングルの曲を再録。瑞々しさが健在のアルバム。


LABEL : Numero Uno



ZSLN55010 : La Formula Tre / Dies Irae 1970
ZSLN55013 : La Formula Tre / Formula Tre 1971
ZSLN55055 : Premiata Forneria Marconi / Storia Di Un Minuto 1972
ZSLN55060 : Lucio Battisti / Umanamente Uomo : Il Sogno 1972
ZSLN55152 : La Formula Tre / Sognando e Resognando 1972
ZSLN55153 : Alberto Radius / Radius 1972
DZSLN55154 : Oscar Prudente / Un Essere Umano 1973
DZLN55155 : Premiata Forneria Marconi / Per Un Amico 1972
DZSLN55156 : Lucio Battisti / Il Mio Canto Libero 1972
ZSLN55653 : Flora Fauna e Cemento / Rock 1973
ZSLN55655 : La Formula Tre / La Grande Casa 1973
DZLS55656 : Acqua Fragile / (same) 1973
ZSLN55660 : Lucio Battisti / Il Nostro Caro Angelo 1973
DZSLN 55661 : Premiata Forneria Marconi / Photos Of Ghosts 1973
DZSLN55666 : Premiata Forneria Marconi / L'isola Di Niente 1974
DZSLN55667 : Il Volo / (same) 1974
DZSLN55669 : Premiata Forneria Marconi / The World Became The World 1974
ZSLN55673 : Oscar Prudente / Infinite Fortune 1974
DZLSN55675 : Lucio Battisti / Anima Latina 1974
DZSLN55676 : Premiata Forneria Marconi / Live In USA 1974
DZLSN55677 : Toni Esposito / Rosso Napoletano 1974
DZSLN55679 : Il Volo / Essere o Non Essere 1975
ZSLN55683 : Gino D'eliso / Il Mare 1975
ZSLN55684 : Premiata Forneria Marconi / Chocolate Kings 1975
ZSLN55685 : Lucio Battisti / La Batteria, Il Contrabbasso, Eccetera 1976
ZSLN55686 : Toni Esposito / Processione Sul Mare 1976
ZSLN55687 : Ivan Graziani / Ballata Per 4 Stagioni 1976
ZPLN34004 : Ivan Graziani / I Lupi 1977
ZPLN34006 : Lucio Battisti / Io Tu Noi Tutti 1977
ZPLN34028 : Ivan Graziani / Pigro 1978
ZPLN34036 : Lucio Battisti / Una Donna Per Amico 1978
ZPLN34055 : Ivan Graziani / Agnese Dolce Agnese 1978
ZPLN34084 : Lucio Battisti / Una Giornata Uggisa 1980
ZPLN34092 : Premiata Forneria Marconi / Suonare Suonare 1980
ZPLN34140 : Premiata Forneria Marconi / Come Ti Va' In Cima Alla Citta' 1981
ZPLN34161 : Premiata Forneria Marconi / Performance 1982
ZOKB34182 : Lucio Battisti / E Gia 1982
ZL70442 : Premiata Forneria Marconi / PFM? PFM! 1984
PL70991 : Lucio Battisti / Don Giovanni 1986
PL71850 : Lucio Battisti / L'apparenza 1988



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